海外で働きたいと思ってからロンドンのIT企業に採用されるまでの記録。
本格的にロンドンへ移住して1ヶ月が経過し、無事に仕事が決まりました。
海外で働きたい!と思ってから、気づけば半年以上経過していました。長かったな本当に。
東京で働いていたアラサー女子が、前職を辞めてから海外で転職するまでの記録です。
地元で働き始める 8月, 2017
前職を退職し、ベルリンで今後のキャリアを模索していた私に一件のメールが届きました。
この日のことは、忘れもしない。
内容は、イギリスのワーホリビザ審査が1次をパスしたというもの。
それまで、海外でフリーランスとして生活しようとか、日本で海外向けサービスを作っている会社やインターナショナルなチームのスタートアップで働こうかなど検討していたけれど、本格的に英語を勉強する!ロンドンで生活する!と決意し、日本へすぐに帰国しました。
準備期間を東京で過ごすか悩んだ末、両親との良好な関係構築と貯金の目的で、約8年ぶり(!)に地元へ帰り外国人宿泊者の多いビジネスホテルで働きながら英語に触れつつ勉強することを選びました。
その他にも、遠隔でできるスポットの仕事を並行してやっていました。人生史上最高に何でも屋と化し、稼げるなら脱ぐ以外なんでもやります!というノリで。
この時、フロントサイドのエンジニアリングスキル及びアドビのデザインスキルが少しでもあればなぁと思うシーンが多々ありました。
そんなこんなで最終的に5ヶ月でロンドンの家賃平均1年分ほど稼ぐことができました。実家は神。
正式にビザを取得 9月, 2017
所定の書類を揃えるために銀行に行ったり、カバーレターを作成し英文がおかしくないか単語が間違っていないか入念にチェックを重ね、やっとの思いで完成させました。
その後、東京にある英国移民局での面接と書類提出を経て2018年2月から移住するスケジュールを組み、無事審査を通過しました。
新たにパスポートに印刷された渡英許可のページを見たとき、たまらなく嬉しかった。
知っている人は知っているけれど、実は7月にイギリス・ヒースロー空港で強制退国を受けスイスに戻されパスポートにバツがついた経験があったので、移民局からビザを取得できたことは私にとって、インターナショナルに生きることを改めて許可されたことと同義だったのでした。
両親と別れ、渡英 2月, 2018
20代後半にも関わらず半年ほど実家に居座り、
「結婚する気あるの?」
「将来何になりたいの?」
そんなことばかり両親に言われて過ごしていました。正直かなりツラかった。大学院を出て、東京で仕事して、帰ってきたと思ったら海外で生活するなんて言われたらそりゃ困惑するよね。
冷静に反対されたり突き離されてへこむこともしばしばあったけれど、つど意見交換し、真摯に向き合うことで両親から理解を得ることができました。
最終的に笑顔で送り出してくれた二人には、感謝しかありません。
また、この期間で兄嫁夫婦とその姪と遊ぶ機会も何度かあり、私にとって改めて家族の素晴らしさや尊さ、ルーツを深く感じる機会にもなりました。
入国してすぐ転職活動をスタート。予め住む家は決めていました。
帰国子女でもなければ大学時代に留学経験もない私にとっての、初めての海外生活、インターナショナルな転職活動がスタートしました。
持っている武器は、日本でのキャリアのみ。コネも、UKおよびEU圏内の学術的バックグランドもない。言語もそこそこ。
正直、オフィスワークに就けるのかすら不安でした。
解消するためにしたことといえば、毎日オンライン英会話レッスンをした後、求人情報をチェックしてはカバーレターやCVを書く。これの繰り返し。あとは現地リクルーターとも数人お会いしました。LinkedInもアクティブにしたかな。
このとき、日本人のリサーチャーを募集していた英系企業を見つけ、アルバイトの仕事をゲットしました。働きながら英語を吸収しつつ、とにかく仕事を探すぞ!!!という前向きな気持ちを必死で保っていました。
IT企業からオファー! 3月, 2018
1ヶ月間で計6社ほどインタビューを受けました。アプライした数は12社ほど。最終まで進んだのが3社、オファーを受けたのが2社でした。業種はIT以外だと航空会社、旅行会社、語学学校などで、職種はカスタマーサービス(CS)が主でした。
最終的に、現地で日系企業の欧州進出を支援するIT企業に就職することを決めました。職種はセールスコーディネーターです。
決め手は、
- IT業界で働きたかったこと。
- 40人弱のベンチャーで風通しの良さと柔軟さを感じたこと。
- エンジニアリングなど新しいことを学ぶことが許された環境であること。
最後に
最初の頃は、全く英語で自分を表現できず憤りを感じる日々でした。
面接で、このポジションは私しかいない!御社のアセットです!としっかり伝えられた感触を持っても、返事が一切来ない企業もありました。
毎日3時間、4時間おきに不安で目が覚め、その度に求人情報を見ては行きたい企業が求めるスペックと自分に足りてない要素を書き出し、言い換えた表現や切り替えせるエピソードを考えてはメモし、ロープレしました。
渡英から1ヶ月、希望の業種からオファーをもらうことができました。給与も、希望額を上回るものでした。
とはいえ、私のチャレンジは始まったばかり。
まだまだもがいていこうと思いますアラサー女子。そのさきにある未来が明るいと信じて。